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〝ギャグマンガ描き〟白川タロイモのブログ

【漫画家志望】マンガを描く上で気をつけること【商業誌志望時代・持ち込み・投稿・出張編集部】

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【漫画家志望】マンガを描く上で気をつけること【商業誌志望時代】

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今回は

マンガを描く上で気をつけていること

また、商業誌の担当編集さんにお世話になっていた頃気をつけていたこと

について書きます。

あくまでも僕が気をつけていること・僕が気をつけるべきこと

ですが。

そしてそれのちょっとした実験結果を書きます。

1ミリでもどこかの誰かの役に立つとこれ幸い。

当時から苦手でした

現在は趣味としてマンガを描いてますので作り方に明確な違いがあったり

逆に昔商業志望でなまじっかデビューできた人間だったからこその

抜けないクセ(良くも悪くも)みたいなものがあります。

 

ただ、昔も今も「間」を一番大事に考えているのは変わりませんので

それについては以前に書いたこちらの記事を読んでください。

www.taroimono.info

 

自分は「ギャグマンガ」をメインに描いているので

「ストーリーマンガ」と畑は違うのですが(実際作りが違う)

複数の担当編集さんとのやりとりから共通点も感じており、実際結果を出す為には

同じような要素を意識することが大事でした。

そして担当編集さんとやりとりしていた当時、自分はそこが最大の弱点でもありました。

 

それは「キャラクター」です。

 

「キャラクター」「産む」のはハッキリ言って簡単です。産むだけなら。

育てるというか、そいつが存在するようにデカくしていくのが難しい気がします。

おそらく子供の頃からなにかしら「描いていた」人は誰でもオリジナルキャラみたいなものは絵を描けたと思います。

自分もそうでしたが、実はそれは二次創作の延長であり

自分が影響を受けたもののごくごく一部のエッセンスを真似したものなのです。※真似はいいことだと思いますよ。最初は。

前職でマンガの添削教室イベントを開いても、その他仕事外の場所でマンガを読ませてもらう機会がある時でも

キャラについて思うことがよくありました。

漫画家志望の方や趣味の方の原稿やネームを読ませてもらってもそれはよく感じてしまうことでした。自分も苦手だからよく気になっていました。

趣味で描いてる人は「見たことのある範疇のそれ」でもまぁ自分が良ければ良いんだと思いますし、それが描きたくて描くのが良いことなんだと思いますが

プロの商業誌志望の人は

まず最初は真似からでもいいと思うのですが

編集者(載る前の最大の壁)や読者は、未だかつて見たこともないキャラ(見た目のこととは言ってません)や

今までもあったし、成功事例があるけれど

奥深くて気持ちのいいキャラ(悪なら悪の)何度も見たいキャラ、推したいキャラを欲していると思うのです。

あくまで個人的な感覚です。

もっと嫌な言い方をすると「売れるキャラ」ですね。

キャッチーさや衝撃込みで。

これが自分にはめちゃくちゃ難しくて苦手な部分。

これまで何人かの編集さんに担当になっていただきネームを見ていただきましたが

雑誌の違いなど関係なく全員一致で言われるのは「キャラが弱い」でした。

 

特に自分は賞や新人用別冊雑誌への掲載会議用ネームではひたすらにそこを突かれていました。

ネタやボケがいくら良くても

「連載」を目指す上で良い「キャラ」を生み出すのは必須でした。

そこの戦いに敗けたという自負すらあります。

パッケージングの話とはまた別で、それ以前に愛嬌・インパクトその他

えとせとらららららら・・・・・

 

あらゆる要素から強いキャラクターを作る必要があったのです。

キャラについてはこちらの別記事にも書いてます

www.taroimono.info

 

ハッキリ言って自分が某赤○賞の佳作をいただいたマンガも

全然そういう事がわかっていない時期に描いたものなので

今読むと、ただただ設定の切り口とテンポでゴリ押しした説明マンガだと思ってます。

ダメダメなのです。(と言っても世界に一人自分だけはダメなりに愛してます)

当時の自分としてはそれでも必死に描き変えたり編集さんのいう事を取り込んで何度もネーム直ししたものでしたが、本当に「キャラクターで描く」という意味を理解できていませんでした。今も出来てないんだろうけど、昔よりは少しはrikaisiterutumori・・・汗

 

とにかく自分のは目新しい設定や世界観だけが武器だと信じ込んだ

井の中の蛙たまじゃくし卵な

どこまで行っても「設定マンガ」だったのです。

 

 

キャラクターがしっかり作られているマンガはどんな状況でもキャラがやること話すこと動き(動機)にブレがないです。

あってもごく僅か。

更に一部の天才たちにかかれば後付けがブレではなく付加価値でになります。

 

だからこそ凡人の中の凡人である自分はキャラクターを産み育てることをしっかり考えねばならないなと思いながら時にしんどく時に楽しく描いてます←マンガとかキッツいこと、これ無いと無理っしょ!

 

出張編集部で大切なことを見極める為に力試し

初めて関西コミティアの出張編集部に参加した時

自分はもう趣味でやりはじめた時期だったのでそれまでの作り方(商業誌に載る為に大事にしていたこと)をほぼ排除してやりたい放題描いたものを同人誌にしてそれを見てもらったので

当時はマンガの添削教室をやっていたということもあり、添削の勉強の為にも参列しました。勿論過去の戦績も隠さず名前も今まで通りで真っ向勝負しました。

ぶっちゃけ言われることはほぼほぼ分かっておりました。

それほど自分のセオリーを無視して描いたものでした

(これはこれでめちゃ楽しかったです。「桐山さん」というマンガです。BOOTHに単体でもあるので探してみてね。何故か知り合いの評価はかなり良かった)

 

はっきり言ってズタボロな言われようです。

案の定9割いわれるであろうご指摘をいただきました。

 

大納得の結果です。

 

これまで過去二十人以上の編集さんにみてもらいましたが、やっぱりちゃんと見方とか決まってる部分があるのかな?

 

ただ、あの場のほとんどの人が趣味で描いてるに決まってるのに商業目線過ぎるのと、見てもらった方の言い方がきつくてイラっとしましたが・・・。

 

そして、自分が大切に考えていたことが果たして本当に正しいのかを試す為に

その次の関西コミティアに向けて描いたマンガは

商業誌でやりとりさせていただいていた時代に取り組んでいた作り方

つまり「キャラクター」をしっかり作ることを最大に意識した作り方に徹したものを描きました。

もちろんイベント向けに描いたものであり、プロを目指して描いたわけではないのですが

某J誌で担当さんと作っていた過去の作り方と同じ構成で描きました。

※出張編集部で見てもらう先の雑誌が某J誌と近い存在ということもあり

 

これは密かな挑戦でもありました。

そしてその作品(こっちの作品はそのうち短編集とか作る時に収録しようかなという感じです。)でイベント当日

いの一番に出張編集部に参加しました。

前と同じ編集部に見ていただきました。(作った同人誌本じゃなくて原稿コピーを持参しました。より昔自分がやっていた編集部への持ち込みと近い条件にする為です)

 

 

 

 

結果・・・

 

 

 

 

その作品で名刺をいただき担当編集になっていただけることになったのです。わーい

まだまだ窓口編集的な意味合いの感じがありましたが。

 

勿論ダメ出しの部分もありましたが、褒めていただいた箇所やダメだった箇所の指摘が自分でとても納得できる内容でした。

(あの時の編集さんあのあとあまりやりとりせずすみませんでした。プロの編集さんに講評をいただけるという名目で参加できる出張編集部でしたので参加しました。本業があり、あの時は既に掲載は目指してなかったのです。)

 

「キャラクター」で描くことの大事さをこんな自分ごときでも痛感できる結果となりました。

ただ、商業誌目指して担当さんとやり取りしていた頃(特にデビュー後)のレベルで描いただけであり、掲載はいっても連載は勝ち取れなかった結果は変わりません。

いまならできるとかそういう話では全くありません。むしろ今の自分の頭でっかちでやりたいことがあり需要無視の頭ではそらく挑戦しても絶対掲載なんて無理です。

 

あの2回の出張編集部で証明できたことはそれ以下のもっと基本のところです。

 

設定を考えるのは誰でもできます。

ペラペラじゃないキャラクターを考えましょう。

深堀りしましょう。

そいつができたら面白い話が面白くなるハズです。

 

何度か書いてますが、このブログで書くことは

自分に言い聞かせてる部分もあるので

偉そうにと思ったらスミマセン・・・。

辛いの知ってるからこそ描き手はジャンルや目標が違ってもリスペクトがあります。

創作漫画なんてハッキリ言って辛いですが何にも代えられない楽しさもありますよね!

趣味の人も漫画家志望の皆さんもお互い頑張りましょう!誰かのキャラに憧れてそのエッセンスを入れたくて描いたとしても、そいつはまぎれもなくあなたが産んだ別のキャラなので、産んだら育てましょう!

 

そんな自分は

プライベートの方でバタバタしていて原稿の時間がとれずダメな時期に突入中~

描く時間が無いなんて、すべてはただの言い訳なんですけどね。

早く描きた~~い

がんばりまーす!

 

以上

マンガを描く上で気をつけてるべきはやっぱり「キャラ」!

趣味でもプロ志望でもやっぱり編集さんたちの言うように

「キャラ」って大事だなぁと思った出来事でした。

 

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