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【おすすめ】まんが日本昔ばなし〈怖い話〉【アニメ】【飯降山・考察少しあり】

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【おすすめ】まんが日本昔ばなし〈怖い話〉【アニメ】

まんが日本昔ばなし

OP曲が「ぼうや~よいこだ~」ED曲は「にんげんっていいな~」で有名なアレです。

※下の画像は僕が描いた「まんが日本昔ばなし」のオープニングをイメージしたラクガキです。

まんが日本昔ばなし_イラスト

昔ばなしのプロットが最強なのである。

ということで大好きな『まんが日本昔ばなし』について書こうと思います。

 

この番組自体がもうだいぶ昔のことになってしまいましたが、1975年〜1994年まで長年放送されていた長寿アニメ番組です。

自分が生まれる前から放送してまして、幼少期に観ておりました。

調べたら自分が3歳くらいの時に放送されていた回にたくさん覚えがあるのでいいトラウマになりました。

 


これ本当に同じ番組!?という程振り幅のあるアニメ番組。

楽しい話、ほのぼのおバカな話、恐怖の話、不思議な話…えとせとら

 


とにかく色んな意味でトラウマを植え付けられる1話完結型のアニメ群なのです。

怖い話は大人も怖い回もあるくらいです。

今回は怖い話に絞って知ってる範囲の中だけではありますが

おすすめタイトルをご紹介します。

 


恐怖四天王

特に怖い話は絞れないほどトラウマを植え付けられてきたのですが

無理矢理絞って恐怖四天王をあげるとすれば

 


1.「飯降山」1994年放送

空腹に耐えながら三人の尼さんが山で修行をしていると、不思議なことが起こり、その後尼さん達は……。

 

実際のエグい描写はないにしても、捉え方次第ではカニバリズムすらにおわせる恐怖の仏顔。幽霊よりも人間がいちばん怖い。

 

自分の考察では考え過ぎて、最後山を降りてきたのは二番目の尼さんだったのではないか説すらあります。あまり詳しく書くとネタバレになるのでこの辺で・・・。

演出と文芸担当はあの〈ぼのぼの〉の

いがらしみきお氏。

 


2.「日高峠の大きな手」1988年放送

 話自体の怖さよりアニメーションの演出が恐ろしさを引き立てるお手本。

怖い話の市原悦子ならではのあのセリフの言い方が実に凄い。

アニメーションと相まってお話以上に恐怖を掻き立てます。

 


3.「三本枝のかみそり狐」1991年放送

この恐怖は絵柄と音楽、効果音、そして何より声優人お二人の芸あってこそ。小さい子は恐怖のどん底に落とされるであろう。

個人的には顔よりもお婆さんが走ってくる音が怖い。ネタバレするとアレなので、とにかく怖いし不思議な話。同じ原典であろう1976年放送の「かみそり狐」はポップな感じのアニメなので、「三本枝のかみそり狐」の方は相当怖がらせるために演出したんだと思われます。頼んだぞ〜ぉお。

 


4.「吉作落とし」1988年放送

お化けとかではない怖さ。

ハリウッド映画の〈127時間〉他、パニック映画の大作になりそうな話をわずか10分少々でちゃんとこんなにスリリングに展開させる凄さ。

 

最後に、一応「怖い話」の分類ではないのですが番外編としてもう一本紹介します。

番外. 「浦島太郎」1990年

(他にも同番組内で先に放送されていた同タイトル作品1975年放送がありますが、今回ご紹介するこちらはリメイク版の浦島太郎1990年放送〈演出:小林治〉)

 

日本ベスト3に入りそうなくらい超有名な昔話ですが

玉手箱を開けて、太郎が爺さんになる過程を狂気を感じるほど丁寧に描くアニメ演出。

怖かった思い出。

うん。今見ても怖かったです。

浦島太郎はSFともいわれますし、考えようによってはめっちゃホラーなので

その怖いという部分をラストに畳みかけてきてます。

シワとか丁寧に爺さんになっていく気合い入った描写なんなの!?お子たちを怖がらせたいだけじゃないの!?という思ってしまう凄い演出。

 

他にも何本も同氏の演出回がありますが

小林治氏の演出作品はデフォルメの効いたポップな絵の回含めて

全部なにかしらの狂気を感じます。

実際ストーリーがそもそも怖い話を担当されていることが多いようです。

ホラー担当だったのかな?

 

自分が幼少期に、説明はできないが「なんか怖い」と思ったものの多くは

調べてみると、だいたい小林治さんの演出作品だということが分かりました。←大人になってからこの事実を知った時がまた怖かった!

 

ということでほんの一部ではありますが、小林治演出作の怖い話おすすめ番外編も書きました

www.taroimono.info

 

最後に

今でもDVDや下記のデータベースサイトからや

nihon.syoukoukai.com

 

ネット上にもたくさんあるので、検索したらだいたいは鑑賞できちゃいますね。

ソフト化されていない話も多く、今回おすすめしたお話はトラウマ覚悟でご鑑賞あれ。

(ただ、公式のDVDや動画配信サイトには当たり障りのないものが多く収録されているため本当に怖い話はソフト未収録なものも多いです。汗)

また放送してほしいな〜

再放送無理だろうなあ~汗

 

まんが日本昔ばなしアニメーションとしても

昨今の消費エンタメと比べても芸術作品としての側面を感じます。

言い伝えの各土地の文化としても日本の宝だと思ってます。

冒頭にも書きましたが、本当に幅が広い番組です。

 

怖いのばかりではありませんよ!

ほのぼのする話や楽しい話、可愛い話、悲しい話etc・・・

とにかくたくさんの話があります!

未見の方はぜひぜひ~

 

そして見ていた方も大人になって感じることもきっと多いですよ!おすすめです!

 

「トラウマ」って必要な気がする

最後に駄話をば。

昨今、エンタメにおいて過激なもの等がコンプライアンスどうたらで規制されてしまうので

何が正しいかは分かりませんし、今が悪くて昔が良いとは一概に言えずなんともなのですが

 


良くも悪くもトラウマ衝撃足りない気もします。

 


当たり障りないものの中でたまに泣くほど怖いものがあってもいいではありませんか。

「恐怖」でなくても楽しいや驚きやその他なんでもいいと思うのです。

幼少期、その瞬間は嫌ですが後々

「トラウマ」「思い出」「体験」となり

創作や生活そのものに役立つこともあるのかもしれないなぁと思いました。

 

 

 

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