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〝ギャグマンガ描き〟白川タロイモのブログ

【漫画家志望】投稿・持ち込み体験記② 【Jスカウトキャラバン編】

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【漫画家志望】投稿持ち込み体験記②【Jスカウトキャラバン編】

ペンとインク-写真

2006年後半〜2007年前半頃のお話。

あのメジャー誌編集部との初対面です。

スカウトキャラバンがやってくる


お目当ての雑誌がスカウトキャラバンという出張添削会(地方への出張編集部)で大阪にやって来るという情報を入手しました。

※詳しくは前回の①-2【初めての出張編集部編】を読んでください。

スカウトキャラバンは大阪だけではなく、全国各都市数か所で開催されていました。近畿圏のこの雑誌志望者が大阪に多く集まってくる日でもあります。


全国各地で開催される添削会。その大阪大会に参加すことにしました。

今回は同じマンガの専門学校でライバル仲間といいますか、同じくギャグマンガ描きで同じ雑誌を目指していた高校からの腐れ縁の友人と共に出張編集部に参加することになりました。彼にとっても今回の出張編集部は第一希望の雑誌でした。

 

2006年11月12日(日)Jスカウトキャラバン/大阪大会当日

日付はネット上で見つけた情報です。


当日編集の人に見てもらうのは僕と友人お互い別々の時間です。(基本はマンツーマン)

朝緊張しながら待ち合わせて会場まで行きました。整理券をもらいその時間にまた来てくださいというルールでしたので、確か地下のハンバーガー屋で時間を潰していました。

一番目標としていたお目当ての雑誌の編集部に見てもらえるということで、僕は雑談しながらもどこか緊張していました。

原稿の順番を揃えたり、トーンが剥がれてないか最後のチェックをしていたかと思います。

※当時僕とその友人は完全アナログ原稿でした。

 

その日僕はギャグの読切原稿を持って行ってました。

先日Kさんに一度見てもらったことのある読切です。

 

自分の時間の少し前に会場に着き、添削してもらってる声が聞こえる部屋の前で椅子に座って待ちます。

 

何やら声が聞こえてきます。

 

見てもらっている人の反論!?というか編集さんに食ってかかっている人の声と、その対応というか応戦している編集さんの声が大きくてこちらまで聞こえてきました。

なんだか〝こだわり者大バトル〟って感じでした。

(見てもらっている人がきっと聞き流せない何かがあったのでしょう。)

これを読んで怖くなった人はごめんなさい!でも実際多くの持ち込みはそんなに怖いことはありません。←緊張はします!

そんな声が聞こえてくるもんだから、それまで信じてなかったのに学校とかで耳にしたことがあるこの某誌J持ち込み都市伝説・逸話を鵜呑みにせざるを得ない何らかの恐怖はありました。

何度も書きますが個人的には実際そんなに声を荒げている持ち込みは多くないと思いますよ。というか持ち込みは緊張はするけど怖いことでは無いのでおすすめです!

 

自分の番が来た!

時間です

自分の番が来ました。

 

幸い何組か同じ部屋での添削でしたので、先述の大バトル添削の編集さんとは違う人のところに通されました。

 

早速編集さんに原稿を読んでもらいます。

今回でプロの編集さんにマンガを読んでもらうのはまだ二度目の経験ですので、読んでもらっている間も相変わらずド緊張していました。←何度経験しても見てもらっている間は緊張するものだと後に気付く。

 

また全然笑ってない。

編集さんってこういうものなのだろうか…

 

 

すると

 

「あんまり面白くなかったなぁ。僕はね」

 

なななんだってーーー!????

 

 

ドドグシャ!!

 

小学校、中学校、高校、漫画の専門学校…それぞれ小さなところでそれなりに評価されてきたであろうと自負していた大きな自信が小さく握り潰れる音がしました。

 

その後も編集さんから何個かアドバイスと指摘もいただきました。

 

さっ…流石はJ編集部…!

とてもクールに刺してくる…!

そしてぐうの音も出ない…!

的を射ているご指摘の数々…!

しかし妙に口調が高圧的だったことを記憶しています。

 

今に見とけよォ!!

 

僕は反省点を踏まえた上でTKOされました。最早動けず。

リングで倒れこみながらも静かに闘志は燃やしていました。

 

「他に質問は?」

 

もうこの辺の記憶は定かではないのですが

あんまり頭が回らなくて薄っぺらい質問をしたと思います。

 

添削終了

 

名刺は無し

 

「ありがとうございました。」

 

言われた指摘は今の自分のレベルからすればたしかに納得できるものでしたが、マンガ自体はそんなに面白くない物だったのだろうか!?

 

僕の磨いた(つもりの)渾身のストレートはかすりもしませんでした。

 

 

まぁ編集さんといえども好き嫌いがあるだろうからなぁ〜

 

当時の僕は本当に根拠の無い自信に満ち溢れていたので

実際崩された自信ではありましたが根っこはしっかりと残っていたのです。

 そう。再起可能レベルには。

 

そしてそれとは別に対人会話として前回の担当が付いた編集部とは違う、何か威圧的というか高圧的というかそのようなものを感じました。

 

多分言い方や人次第では全然印象が違ったかと思います。

天下の雑誌だからなのでしょうか?

横の大バトルに発展していた編集さんとは違う編集さんだったのに…

 

とにかく惨敗です。

 

一緒に行った友人と集合。

友人もあまり良い結果ではなかったようでした。

 

帰路につきます。

 

今回のアドバイスを真摯に受け止めて猛反省している自分がいましたが、それとは違う、うまく説明ができない「何かモヤッとしたもの」もあり

僕は同誌の本拠地がある《東京》に持ち込みに行くことをこの日密かに決意したのです!

〈③-1につづく〉

 

 

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