投稿・持ち込み体験記①-1
白川タロイモ(以下【僕】)は
大昔、受賞と読切掲載デビューまでは叶ったが、その後の掲載会議や連載までは勝ち取ることが出来なかったギャグマンガ描きでございます。
今もマイペースにマンガを描いております。
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今から始まる「僕の投稿持ち込み体験記」(特にこの記事)は2006年からのお話なので、最近の持ち込み事情とは違う部分もあるかもしれませんが
僕自身の商業漫画誌編集部への人生初持ち込みやその後のことについて記憶を辿りつつノンフィクションで書いていこうと思います。
【初めての出張編集部編】
投稿や持ち込みは怖いものではありません。ほんの少しの勇気と読んでもらう漫画原稿があれば大丈夫です!
ギャグ描きなので少数派かもしれませんが、持ち込み体験自体は同じようなところもあると思いますので、投稿や持ち込みを考えている漫画家志望さんに自分の体験が少しでも役に立てればこれ幸いです。
今回書く「初持ち込み」というのは
正式には
大阪まで編集部の人がマンガ原稿を添削しに来てくれるという形式の催しで、所謂「出張編集部」でした。
(後々何度か東京まで持ち込みに行くことになる)
大阪に出張編集部(漫画添削会)が来るってよ!
2006年。 あれは僕がマンガの専門学校に通い出して一年目の時。
少年向けのストーリーもギャグもどちらも描くのが好きだったのですが、専門学校に入ってから割とすぐ
僕は今まで描いてきたストーリーものとギャグもののどちらかに絞ろうと決意してギャグマンガ専門で描き始めました。←ギャグマンガ描きの誕生!
(その専門学校に入るまでに既に某誌の漫画賞に二度投稿経験があったのですがその二本は所謂ストーリー漫画でした。二本ともカスりもせず落選!ボツ!)
ストーリーとギャグの両方やればいいやん!
…と
そういう方もたくさんいらっしゃいますが、僕は賞によってスタイルを変えていける器用なタイプではなかったのです。
(何故選択の幅を縮めてまでギャグマンガに道を絞ったかはまた別の機会に書きます。)
当時増田こうすけ先生の『ギャグ漫画日和』がアニメ化もされていて僕の周りで大流行していました。
その作品が連載されていた某月刊誌J。
「あのマンガを掲載しているのだから、きっとおバカなギャグマンガを持って行ってもその編集部は相手にしてくれるハズ!そうに違いない!」
…と単純な考えな上に根拠ない自信に満ち満ちていた僕は
その某月刊誌の出張編集部(地方添削会。)が大阪に来るという情報を入手し参加してみることに決めました。
※ちゃんとした資料は見つかりませんでしたがこの出張編集が開催された時期としては2006年後半から2007年前半だと思われます。
当時の母校では、学校から何かするというよりも「個人で勝手に行動して結果出してね」という感じでした。※持ち込みツアーの様なものもありませんでしたし、母校に出入りされている雑誌も少なめでした。
一年目から周りは全然描かない人も多かったので比べたことはありませんが僕は比較的勝手に描いて行動する派だったと思います。
当時の僕はJっ子だったこともあり、絶対に週刊Jか月刊Jかのどちらかでマンガ家になりたい!!
くらいに思っており、元より狙っていたのもその二誌でしたので他はあんまり頭になかったのです。
漫画家志望、初の持ち込み当日
その出張編集部の会場は通っていた学校とはまた別の専門学校の教室を借りて開催されていました。
僕以外にも同じ学校で同じクラスから一人参加しに来ていました。(その子はストーリー描き)
ここもうろ覚えですが、たしか整理券制度で
券をもらって自分の番まで待機します。
当時の僕は完全アナログ原稿です。
待っている間に原稿のページ順が間違っていないかどうか最終チェック。←なんかココは覚えてます。
しかし、この時持っていったのが何の作品だったかは失念してしまいました。15か19ページの読切どちらかだったと思います。すみません。
時間になったので部屋へ。
人生初の編集さんとマンツーマン!
ド・ド緊張です。
よろしくお願いします!
早速読んでもらうために原稿を渡します。
パラパラパラパラパラパラ
!!?
パラパラパラパラパラパラ
速っ!!!
編集さんの読むスピードの速さに僕は
オイオイ、ちゃんと読んでんのか???
とか思ったりしました。
原稿を一周読み終わり、最初に戻ってまた冒頭数枚を眺めてました。
読んでいる間はずっと真剣な顔をされていたかと思います。ギャグなんだけどな〜
速いなぁ〜と思っていた矢先、編集さんは「面白かった」と言ってくださり
僕のマンガの登場キャラクターの名前を呼んでくれて原稿へのアドバイスや指摘が始まりました。
あんなに速いのに
めっちゃパラパラしてたのに
ちゃんと読んでくれていたーー!!!!
うおおおーー!!!!
しっかりアドバイスをメモした気になりつつ(僕は目を見て話を聞きたかったので耳と頭に焼き付けながらメモはミミズみたいなんをふにゃにゃっと書いただけでしたが、あんまり良くないと思います。)
←こんなことをしていたからか、この時の肝心のアドバイス内容についてはもう忘れてしまいました。約15年前なので許して!
原稿を読んでらっしゃる時は真剣な顔でしたが(どこでウケてたんだ!?)
お喋りの時は結構笑ってくれるタイプの編集さんでした。
添削終了という時に、編集さんが何やらゴソゴソと…
なんと!名刺をいただきました!
噂には聞いていたがこれが担当というやつなのかーーー!?!?
うりゃあああああああ!!!!!
名前はKさん。
僕は心底嬉しい気持ちを隠しながら平静を装いしばし雑談が続きました。←何故装う必要があるのか
でも…きっとニヤニヤはしていました。
「今度原稿が出来たらぜひ僕に送ってください」
やたー!祝
ありがとうございます!!
すぐ送ります!!!!
その日は嬉しい気持ちで終わりました。
同じクラスの子も別の編集さんから名刺をもらっていました。
マンガ家への道を歩み始められた
そんな気がしました。
(大した理由じゃないけれど、ブログ内で漫画とマンガ、漢字とカタカナを使っている理由もまたいつかの機会に。ややこしくてすみません。)
ウキウキな帰り道
しかし…!
この後すぐに仰天のガッカリ展開になろうとは、この時は知る由もありませんでした。
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